社会の時間
難波先生と憶える栄養の歩み
PART2 昭和中期から後期の給食
【登場人物】
難波先生
生徒・
平澤新三郎さん
生徒・
鈴木栄さん
生徒・
養田勝さん
先生

さて、昭和も中ごろになると給食にも洋風化が進み、カレーライスやスパゲッティなども登場します
不評だった脱脂粉乳は消え牛乳に切り替わりました
コッペパンが主流だったパンは「揚げパン」や「ぶどうパン」など種類も増え、昭和50年代からは米飯も導入されます

生徒

中学に上がっても私の地域は給食はなかったのですが、
持参した弁当が足りずパンを買って食べたね

生徒

私もこの頃には給食はなかったわね
そうそう!学校帰りにジャムパンを買ったり

生徒

米飯が導入されたのは意外にも最近なんだね

先生

食糧難の時代を終え米の安定供給ができるようになると給食に米飯が登場しました

生徒

米の方がお腹も膨れるし育ちざかりの子どもにはいいね

先生

米の日とパンの日があり、食のバリエーションも増えました
時代は高度成長期、好景気を迎える頃です
戦争を知っている世代の方から見れば「飽食の時代」といわれる時代がくるとは想像も難しかったと思います

生徒

そうね、栄養摂取のための食事から楽しむための食事
変わるものね

生徒

でも僕らもまた「栄養を摂取するための食事」を心掛けなくてはいけない世代になったね

次回 昭和中期から後期の給食